ADSL、それはノイズとの戦い(最終更新2003/03/05)

その2へ
その3へ
散財リスト(2003/03/05追加)

今更感を漂わせながら2001年の年末、ついにADSLにしました
なぜ今までADSLにしなかったのか?僕みたいな性格の人間は飛びつくんじゃないかと思うでしょうが
理由が数点ありまして
・基地局からの距離が解らない(距離に比例して速度が落ちるため、確信が持てなかった)
・値段が高かった
・ノイズ問題等、結構シビアな回線だと言うことが調べてみて解った

の3つなんですが、基地局からの距離が意外に近いことが解り、そしてe-accessのレポートで
私の家の距離ならばそれなりの実績が得られると言うことを確信して乗り換えてみました

思えばこれがノイズとの戦いの始まりでした・・・

無事回線が開通し、回線速度を測定すると8Mサービスなのに接続速度5M、実レート2Mを越えていない
だめじゃん!せめて4Mは出ないと・・・
ってことで、いろいろと調査して買いあさってきたパーツとその実績(って、ほぼ体感に基づく)を
かなり色々手を出しているので、後に続く人の参考になればと

現在私の家ではツイストモジュラケーブルとNTT-ATのノイズフィルタを使用して、接続速度6M
実際のレートは最大3.8Mになっています。
測定:SPEED TEST HP
実際の接続状況

2002年2月3日追記
余ったケーブルとフィルターでスプリッタの逆側、つまり電話につながっている側にもノイズ対策をやってみたところ
これが効果あり!!
現在の接続速度は6.2M、最大実レート3.8Mを記録しています
電話機側のケーブルを抜くと速度が上昇するという話が報告されているのは、
電話機側のケーブルから入ってくるノイズが原因と言うことなのでしょうか?

2002年2月5日追記
e-accessより連続切断の原因について発表がありました
http://www.eaccess.net/jp/support/ui020204.html
これによると電話機側の回線もAMラジオのノイズを拾ってしまうことにより切断がおきているらしいです。
まさにビンゴだったようです。

最大レートが上がらないのはこの先の無線LANがボトルネックになっているためだと思われます
こればっかりは変えると投資が結構必要なのでちょっと・・・

最大レートはこれで良いとして問題はノイズです。
連続切断の原因についての発表をみて、メール送ってみた所、次のような判断手順の返事が来ました

・スプリッタ・電話機間のケーブルがアンテナの役割をしてしまい、
AMラジオの電波ノイズがこのケーブルからスプリッタ(電話機側)を介して回り込む
リンクアップ時には回線速度は出るが、頻繁に回線断・再接続を繰り返す現象が発生

・ISDN回線を近所が利用の場合、ISDN回線の干渉を受け支障が発生している可能性

・宅内配線について電話線の近くにテレビ、電子レンジ、モーターを使う機器等の電気機器
の設置によるノイズの影響の可能性

・ADSLモデムが発熱等の何らかの理由にて、不安定となっている可能性

あとは保安器の問題が上げられていましたが(電話が着信すると回線切断が見られる)、うちはそれはなかったので
この際この可能性は無視します。

自宅の症状としては
・回線接続時の速度は出るが、一日数回切断が発生する
・再接続後の速度は微妙に下がっている

また、ここ3日ほど放置してみた所、朝6時前、夜9時前後に切断の傾向が見られました
自宅の電話回線は壁の中で床暖房の配線と接しており、床暖房は自宅の温水器と連動していることから
朝の温水器起動、夜の湯沸かし、によるノイズの可能性が上げられます

以上のことから
・ケーブルアンテナ説
・電気機器によるノイズ説

が有力です。

そこで消去法をしていくために電話回線側のケーブルもツイストシールドケーブルに交換し、
さらにスプリッタ直前に余っているNTT-ATのフィルタ6-2-100kとフェライトを設置してみました

もうなんだかわからないスプリッタ周り

6-2-100kはノイズ吸収帯がAMラジオとは異なると思いますが、まぁ一応無いよりはましかな?という程度で
後日6-2-Lを購入する予定です
また、壁の中の配線を開き、可能な限り床暖房の配管と電話線を放し、モジュラージャックからの回線を60cmに短縮
という作業も行いました
原因を判明させる、という点では一度に作業を行いすぎですが、これでまた決まった時間に切断が起きれば
原因は床暖房の配線経由の温水器ということが判明すると思います
この状態で工場出荷状態へ初期化を行い、数日間様子を見てみる予定です

2002/02/09追記
朝と夕方の切断の傾向は一向に収まりませんでした
が、初期状態に戻した影響なのか、接続速度がアップしました
ある程度いじって安定した後に初期化を行うと良いかもしれません

そこで電話回線側のノイズフィルターをAMラジオ域対応の6-2-Lに交換し様子を見ました
これで2日ほど効果を見た所、朝の切断が無くなりました

ということで一つ原因判明
朝のノイズはAMラジオによるノイズ

が、夜のノイズは別のようですね
つまり家電製品によるインバータノイズの可能性が高いことになります

つまり2つの要因がノイズとして発生していたことになります
そりゃ、無理だぁ
現在利用しているフィルタは特定のノイズ域に対してのみ効果を発揮するタイプの物です
ということは、2つ連結するしか方法はない・・・かっこわる

そこで現在使用しているツイストシールドケーブルを販売しているミヨシから販売されている
ノイズフィルターに変更することにしました
というか、直感で買ってきました
この商品はAMラジオ波のノイズとインバータノイズの両方をカットしてくれる物です
特化されていない分弱いかもしれませんが、状況を判断するには良いかもしれません
さらに高性能バージョンも売り出されており、様子を見て高性能バージョンに切り替えてみようかと思います

現在の接続速度 上り 832Kbps 下り 6240Kbps

2002/02/10追記
やっぱり回線の切断は収まりませんでした
が、不思議な現象が発生しています
回線切断の後の接続速度が確実にアップしているのです
もうこうなってくると何が悪いんだか、安定作動させるための自動再起動だったりなんて考えも浮かんでぐるぐらいで
こら、一回問い合わせた方がいいのかなぁ??

現在の接続速度 上り 800Kbps 下り 6560Kbps

2002/02/15追記
ノイズの種別を切り分けようと思い立ち、すべてのフィルターを除去
なんとなく直感でモジュラージャックすぐにフェライトコアを設置して3日ほど様子を見てみました

・・・・いままでで一番切断が少ない・・・(爆)

ということで、上流域でのノイズ除去が効果的だったようです
ただ、統計情報を見るとやはりノイズが発生しているらしく、3日間で112ものノイズが検出されています
が、切れなくなっただけでも儲け物かなぁと

今日、調べ物をしていた際に偶然使用しているADSLモデムの隠しコマンドを発見しました
デバッグモードの入り方で、これにより現在のノイズ状況やログがより細かく見ることが出来ます
そこで自宅の回線の帯域状況をグラフ化した物を見てみました

これです(重いです)

136、182等急激な切れ込みが見られます。計算してみると丁度AMラジオの周波数域で
やはりAMラジオも回線の質を低下させている要因と見られます
またFEXTにくらべ、NEXTのグラフが波状になっているのが見られると思います
これはISDN回線の影響によるもの、とのことです
接続速度が安定してきたら、ISDN回線の調査を頼んでみる必要があるかもしれません

今回の結果を受けて、AMラジオ帯域のノイズをフィルターする6-2-Lをスプリッタ直前に設置し
さらに数日間様子を見てみる予定です

現在の接続速度 上り 832Kbps 下り 6432Kbps

その2へ
その3へ
散財リスト(2003/03/15追加)

Back / パーツ馬鹿一代 TOP